農業向けテント倉庫の利用方法や事例、メリットを解説
農業用倉庫の新築や改築を考えている方は、まずシステム建築やプレハブ建築を検討するかもしれません。しかし、テント倉庫なら、よりローコストかつ短い工期で農業用倉庫を建てられます。本記事では農業向けテント倉庫の基礎知識や、他の建築にはないメリットを紹介します。
Contents
テント倉庫とは?
テント倉庫とは組み立てた鉄骨にシート膜を張った、テント状の倉庫建設物のことです。キャンプに使用されるテントと同様に鉄骨の骨組みと膜材と呼ばれるシートをつかったシンプルな構造のため、比較的短い期間で施工できるのが特長。材料費も安いためコストの削減が可能です。
テント倉庫は、製造業に使用する材料や販売業の商品などの倉庫だけでなく、製品の仕分けなどの作業場としても活用されています。またフットサル場やテニスコートなどのスポーツ施設や、パビリオンやショールームとしても活躍。経済性にすぐれた建設物として、さまざまな業種で幅広く活用されています。
農業にもテント倉庫が利用できる
テント倉庫は農業の現場でも活躍しています。農業ではどのようなシーンにテント倉庫が活用されているのか、以下に紹介します。
農機具資材置き場
テント倉庫はトラクターや耕運機のような農機具や、シートやプラスチック容器のようなさまざまな農業資材、収穫した農作物の置き場として使っても便利です。テント倉庫なら敷地の空きスペースを活用できるため、場所をとらずに設置できて大切な農機具や農業資材、農作物などを雨や汚れから守ってくれます。
テント牛舎
テント倉庫は、牛などの家畜を育てる牛舎としても活用されています。テント牛舎は、繁殖や飼育など用途によって、太陽光の透過率が異なる膜材を選ぶことが可能。採光にすぐれた牛舎と遮光性にすぐれた牛舎のどちらにも対応できるため、牛などの家畜にストレスを与えません。シートで覆われているため機密性も高く、近隣への匂い対策にも役立ちます。
堆肥施設
家畜の糞尿や農業廃棄物、生ゴミなどの有機廃棄物を堆肥化する堆肥施設でも、テント倉庫は利用されています。膜材に耐薬品性の高い素材を使用すれば、アンモニアに対しての耐性もあります。機密性が高いため、牛舎と同じく臭気対策にも効果的です。
バイオマス関連施設
木くずなどを扱うバイオマス関連施設では、テント倉庫の機密性の高さが粉塵対策に役立ちます。大型倉庫もローコストで建てられるため、バイオマスの大型機械の搬入や設置も可能です。透光性の高い膜材なら日中は照明が不要で、冬場の電気代も節約できます。テント倉庫ならバイオマスのコンセプトに合った、エコロジーな倉庫が実現可能です。
家畜用のパビリオンの外観に使用
農業イベントに出展する家畜用パビリオンでも、テント倉庫が活躍しています。パビリオンには建物を膜材で包む膜ファサードと呼ばれる工法を採用。膜ならではのデザイン性を活かして多くの窓を設置した開放的な外観となりました。
OSテックのテント倉庫は中古自動車販売会社のショールームなどに活用されています。農業分野でも今後、さまざまな用途での活用が期待されています。
農業用テント倉庫にするメリット
テント倉庫には多くのメリットがあります。中でも農業用のテント倉庫に特徴的なのは、次の3つです。
- 作物の種類によって形状などを変更できる
- 保存温度を柔軟に調整できる
- 費用が抑えられる
それぞれのメリットを詳しくみていきましょう。
作物の種類によって形状などを変更できる
テント倉庫は、他の工法より比較的自由に骨組みを組むことが可能です。敷地形状はかならずしも四角形である必要がなく、三角形や菱形の敷地にも対応できます。またテント倉庫は増設も比較的容易なため、増産や用途の変更にも対応できます。
収穫物をきれいに袋詰めする作業小屋として使用する際にも作業に適した形を検討して、使い勝手のよい大きさや形状に決められるでしょう。
特にOSテックのテント倉庫はすべて自由設計のオーダーメイド。専属の一級建築士がオリジナルのテント倉庫を設計しています。
保存温度を柔軟に調整できる
テント倉庫は夏場、室内が輻射熱で暑くなりやすく、温度管理が難しいケースもあります。農作物をテント倉庫に保管するなら温度管理が大切です。温度管理対策としてはベンチレーター(換気装置)を取り付ける。シート膜の内側に生地を二重に張る。アルミサッシ窓を追加するなどがあります。効果的なのはテント倉庫に遮熱シートを採用することでしょう。
OSテックでは、独自に保冷・保温機能を持った断熱効果があるテント倉庫を開発。オリジナルの断熱シートを倉庫の内側に貼ることで、内側の冷気や暖気を外へ逃がしにくくなり、従来よりも保冷・保温効果のあるテント倉庫を提供できるようになりました。断熱シートを貼ったOSテックのテント倉庫なら、温度変化への対応が求められる農作物の温度管理も安心です。
費用が抑えられる
テント倉庫のメリットは何よりも一般構造物に比べて、費用が抑えられることです。鉄筋と膜材というシンプルな構造のため、ローコストとなります。工期が短いため施工費も節約できます。
膜が破れても補修シートで対応が可能、小規模な修繕も簡単にできるためランニングコストも抑えられるでしょう。
まとめ
テント倉庫はローコストで短工期、建築の自由度も高いため、農業用倉庫におすすめです。最近は若い農業の経営者の方からの問い合わせが増えるなど、テント倉庫のニーズは高まっているようです。農業に生産性やコスト意識が求められる中、テント倉庫が活躍する場は今後も増えていくことでしょう。
OSテックのテント倉庫は、強固な重量角パイプ構造の柱を採用しているため、たわみが少なく耐久性が高いのが特徴。それでいて自由設計が可能な次世代のテント倉庫です。テント倉庫の新設や改築をお考えなら、ぜひOSテックのテント倉庫をご検討ください。