テント倉庫とは?用途や構造、メリット・デメリットを解説
一般的に「テント倉庫」とは、鉄骨造の躯体に 、屋根や外壁に帆布(シート)を使った建築物です(「大型テント倉庫」「シート倉庫」「テントハウス」と呼ばれることもあります)。在来工法とくらべて低コストかつ短期間での施工が可能で、さまざまなところで活用されています。
テント倉庫の基準は、国土交通省告示第666号と第667号に規定されています。いきなり専門的な話になりましたが、2つの違いを簡潔にまとめると、「第666号」はテント倉庫を含む膜構造物全般に、「第667号」はテント倉庫に適用されます。用途を倉庫に限定した「第667号」は、「第666号」とくらべて手続きや基準を一部緩和したものになります。
「テント倉庫」とひと口に言っても、用途や面積、設置場所などによって、建築の条件は異なります。また、テント倉庫を建築する際には一般的な建築物と同じく、建築確認申請が必要となります。
この記事では、テント倉庫の購入を検討している方、テント倉庫の選び方を知りたい方のために、テント倉庫の特徴、用途や構造、メリット・デメリットなど、広く深く解説していきます。最後によくあるQ&Aもまとめたので、ぜひお役立てください。
OSテックのテント倉庫についてはこちら
Contents
- 1 テント倉庫とは? どんな構造の建築物?
- 2 テント倉庫のメリット・デメリット
- 3 テント倉庫の価格
- 4 テント倉庫のオプション
- 5 テント倉庫の種類:用途に合わせた最適な選択
- 6 倉庫以外の用途で使用も可能!
- 7 テント倉庫の施工事例
- 8 テント倉庫を施工する流れ
- 9 テント倉庫の建築確認申請
- 10 テント倉庫の基準…第667号の適用範囲とは
- 11 テント倉庫の基礎工事
- 12 構造計算書と消防設備
- 13 テント倉庫に関するQ&A
- 13.1 Q.耐用年数は何年ですか?
- 13.2 Q.納期までどのくらいですか?
- 13.3 Q.テント倉庫の防犯性は大丈夫ですか?
- 13.4 Q.テント倉庫は地震に耐えられますか?
- 13.5 Q.テント倉庫は台風に強いですか?
- 13.6 Q.テント倉庫の台風対策はどうしたらいいですか?
- 13.7 Q.テント倉庫の結露対策は必要ですか?
- 13.8 Q.豪雪地域でもテント倉庫を建設できますか?
- 13.9 Q.テント倉庫は農業用としても使用できますか?
- 13.10 Q.テント倉庫にも火災保険は必要ですか?
- 13.11 Q.テント倉庫にも消防設備は必要ですか?
- 13.12 Q.テント倉庫に固定資産税などはかかりますか?
- 13.13 Q.メンテナンスは必要ですか?
- 14 まとめ
テント倉庫とは? どんな構造の建築物?
はじめにも書きましたが、テント倉庫は、平成14年7月23日国土交通省告示第666号「膜構造の建築物又は建築物の構造部分の構造方法に関する安全上必要な技術的基準を定める等の件」(以下、第666号)、または平成14年7月23日国土交通省告示第667号「テント倉庫建築物の構造方法に関する安全上必要な技術的基準を定める等の件」(以下、第667号)に基づいて建てられた建築物です 。
「第666号」(膜構造物全般)、「第667号」(用途を倉庫に限定したテント倉庫)ともに、建築物の広さや形、用途などの条件が定められています。どちらも軽量鉄骨で組み立てた骨組みに対し、シート状の膜を張ったものになります。簡易的な構造ですが、それぞれの基準を満たしたうえで建築確認申請を行う必要があります。
テント倉庫の用途
基本的に、テント倉庫はものを保管するための倉庫として使用されることが多いです。具体的な用途は、以下のとおりです。
- 建築機械整備場
- 電気・金属業の保管庫
- 運輸・海運業の保管庫
- 各種製造業の材料の保管庫
- 半製品・完成品などの簡易倉庫
- 食品などの販売業の商品倉庫
- 製品仕分け場
業界を問わず、テント倉庫は多くの企業で活用されています。用途や土地の形状にあわせた設計が可能で、幅広いニーズに応えます。
さまざまな用途をご紹介する関連記事は、以下をご覧ください。この記事の後半にある「倉庫以外の用途で使用も可能!」でも、倉庫以外の使用例をご紹介しています。
テント倉庫のメリット・デメリット
テント倉庫にはメリット・デメリットの両方があります。ただ、デメリットについては、オプションを追加することで改善できます。
メリット
テント倉庫は、基礎、骨組み、テント生地というシンプルな構造で、一般的に最短2~3ヶ月で建設できます。また、使用する部材が少なく、初期費用を抑えられます。
デメリット
テント倉庫は断熱材が使用されていないため、夏場の暑さや冬場の寒さの影響を受けやすくなります。紫外線や風雨にさらされて劣化したシート生地を定期的に張り替える必要があります。OSテックでは、フランスの建材用繊維大手セルジュ・フェラーリ社の特注シート「OSカスタムFR1」を採用しています。たわみ抑制や耐久性アップなど、独自の強みがあります。
メリット
- 一般的な建築物の半分以下の納期で完成する
- 施工費やランニングコストが安い
- 敷地の自由度が高く変形地にも建設できる
- 耐震性が高い
- 透光性の生地を使用すれば照明を設置しなくても明るい
デメリット
- 夏は暑くなりやすく冬は寒くなりやすい
- 寒暖差によって結露が発生し、保管しているものに影響する可能性がある
- シートが劣化すれば張り替えのコストがかかる
テント倉庫の価格
プレハブ建築やシステム建築で施工した大型倉庫とくらべて、テント倉庫は初期費用を抑えられるため、比較的低い価格帯になります。
テント倉庫のオプション
テント倉庫では、保管するものや用途に合わせて、さまざまなオプションを追加できます。オプションの内容は施工業者によって異なりますが、一般的には以下のオプションがあります。
- 扉(引き戸、芯材カーテン、スライドカーテン、アルミドア、シャッターなど)
- 窓(サッシ窓 、排煙窓)
- 換気扇
- 吸気口
- ひさし
- 雨どい
- 内幕
オプションを追加することでデメリットを軽減し、より便利で快適に使用できるようになります。たとえば、デメリットであるテント倉庫内の温度や内外の寒暖差については、換気扇、ベンチレーター、サッシ窓を設置することで改善できます。また、扉1つをとっても、開口や出入りの頻度によって適した製品は異なります。施工業者と相談しながら、テント倉庫の目的に合ったオプションを選びましょう。
テント倉庫のオプションの種類を紹介 どんなものが付けられる?
テント倉庫の種類:用途に合わせた最適な選択
テント倉庫には、用途、設置場所、規模に合わせてさまざまな種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを知ったうえで、目的に合ったテント倉庫を選びましょう。
※用途が倉庫以外の場合、原則として「第666号」(膜構造物全般)に基づく建築確認申請が必要となります。
テント倉庫(500㎡未満)
500㎡未満のテント倉庫は、庭の物置、工事現場の資材置き場、イベントブースなど、広大なスペースをそこまで必要としない用途に適しています。
特徴
- 設置場所を選ばない:敷地の形状に比較的合わせやすい。
- 初期費用が安い:在来工法の倉庫とくらべて、建設費用や維持費を抑えられる。
- 多様な用途:さまざまな形とサイズがあり、幅広いシーンで活用できる。
用途(例)
- 物品の保管
- 工事現場や農場の資材置き場
- イベントブース
- オフィススペース
大型テント倉庫(500㎡以上)
500㎡以上のテント倉庫は、大規模な物流拠点、工場の資材置き場、大規模イベント会場など、広大なスペースを必要とする用途に適しています。
特徴
- 大規模なスペース:大量の物資を保管できる。
- カスタマイズ性:さまざまなオプションを追加して機能性を高められる。
用途(例)
- 大規模な物流拠点
- 工場の資材置き場
- 展示会の会場
- 農業用の倉庫
- スポーツ施設
上屋(うわや)テント
上屋テントは、壁がなく、側面を大きく開放して屋根のみで構成されたテントで、荷捌(さば)き場や作業場として使用されます。
特徴
- 拡張性:既存の建物を有効活用できる。
- 柔軟性:天候や作業内容に合わせて開閉できる。
- 遮熱・断熱:夏場の暑さや冬場の寒さを軽減できる。
- 日除け・雨除け:直射日光や降雨を軽減できる。
用途(例)
- 荷捌き場
- 作業場
- 駐車場
- イベント会場
スポーツ練習場テント
スポーツ練習場テントは、体育館やグラウンドの代わりとして、さまざまなスポーツの練習場として使用されます。
特徴
- 全天候型:雨天時も練習できる。
- 省エネ:透光性の高いシートのため、照明による電気代を軽減できる。
- 多様性:サッカー、野球、テニスなど、さまざまなスポーツに対応できる。
用途(例)
- フットサル練習場
- 野球練習場
- テニス練習場
- スケートボード練習場
OSテックでは、上記以外にもさまざまな製品をご用意しています。ご興味をお持ちの方は、以下のページをご覧ください。
倉庫以外の用途で使用も可能!
テント倉庫(「第666号」が適用されるもの)は一定の基準を満たして申請することで、さまざまな用途で使用できるようになります。特に、雨風をしのげる広いスペースを設けたい場合に幅広く活用できます。たとえば、航空機や自動車、トラックの格納庫として、荷捌き場やトラックターミナルとして、ショールームとして、ドッグランやスポーツの室内練習場として……などのニーズにも応えます。
最近では、フットサル場やテニスコート、スケートボード場としての運用を目的とした施工のご依頼とともに、「室内練習場の施工にあたり、一般建築物より建築費を下げて施工したい」というご要望もいただきます。
テント倉庫の施工事例
OSテックのテント倉庫の施工事例をご紹介します。
航空機格納庫専用の大型テント倉庫
北海道の帯広空港で施工した航空機格納庫の事例です。
扉が横にスライドして開くハンガードアのため、開口を広くとることができます。OSテックの鉄骨は、角パイプ構造という独自の仕様で、他社製のテント倉庫とくらべて倉庫内の有効スペースを広くとれるのが特徴です。
ショールーム専用のテント倉庫
兵庫県の中古車販売会社様のご依頼で施工したショールーム用のテント倉庫です。
中古車販売のショールームは広いスペースが必要ですが、一般的な建築物として施工すると費用がかさみます。テント倉庫であれば、コンクリートの建築物より費用を下げ、かつ短納期での施工が可能です。こちらのテント倉庫は、1.5ヶ月で施工が完了しました。
室内練習場専用のテント倉庫
静岡県の社会人ラグビーチーム様からのご依頼で施工した室内練習場です。
室内練習場のため、人工芝を敷いて防球ネット仕様にしています。テント倉庫の膜材は一般的な屋根と異なり、太陽光を通して日中の室内空間を自然な明るさに保ちます。スポーツにぴったりの環境が整います。
人気の施工事例
OSテックには、テント倉庫の施工実績が数多くあります。以下のページをご覧ください。
テント倉庫を施工する流れ
- 事前打ち合わせ
- 現地確認・法的確認 各種調査
- 見積もり 仕様書確認・契約
- 図面・構造計算書の作成 確認申請手続き
- テント倉庫製作 基礎工事開始
- テント倉庫建設
- 完了検査 引き渡し
テント倉庫の最大の特徴は、短期間で建築できることです。大きさにもよりますが、着工 から完成まで最短2~3ヶ月ほどになります。一般的に倉庫に用いられることが多いシステム建築では4ヶ月程度、プレハブ建築では3ヶ月程度かかります。
また、テント倉庫は建築基準法上、一般の建築物と同じ扱いになります。設置にあたり、建築確認申請をはじめとする各種手続きが必要です。OSテックでは、煩雑な手続きを一括で代行します。
テント倉庫の建築確認申請とくわしい施工の流れについては、以下のページをご覧ください。
テント倉庫の建築確認申請
テント倉庫を建てる際、建築基準法に基づいて建築確認申請を行います。特定行政庁または民間の建築確認検査機関へ申請し、そのテント倉庫が法律や条例に適合していると認められる必要があるからです。具体的な流れは、以下のとおりです。
- 建築確認の申し込みをする
- 自治体が書類を確認する
- 「建築確認済証」が交付される
- 着工し、建物が完成する
- 検査が実施され、「検査済証」が交付される
- テント倉庫の使用を開始する
審査や検査を行わずに建設した場合は違法建築になりますが、中には例外もあります。床面積10㎡以下のテント倉庫を防火地域や準防火地域以外の場所に増築する場合、建築確認申請は必要ありません。改築または移転する場合も同様です。移動式や仮設式のテント倉庫についても、建築確認申請の必要がない場合もあります。
「第667号」では、テント倉庫の構造や使用できる材料などについて、詳細な基準が規定されています。テント倉庫を建てる際は、建築確認申請まで任せられる施工業者に依頼することをおすすめします。
テント倉庫の基準…第667号の適用範囲とは
国土交通省告示第666号と第667号について、ここであらためて触れておきましょう。テント倉庫の建築確認申請では、どちらの告示が適用されるかによって手続きや内容が大きく異なります。「第666号」と「第667号」の違いについて、ポイントをお伝えします。
「第666号」では、 膜構造建築物全般に関する技術的な基準が定められています。テント倉庫以外にも膜構造の体育館や工場など、さまざまな建築物が対象となります。
「第667号」では、低コスト化のための緩和措置や短納期化が目的とされ、「第666号」をさらに具体化してテント倉庫に特化した技術的な基準が定められています。「第667号」が適用される条件は、以下のとおりです。
- テント倉庫の使用目的が「倉庫」であること。
- 鉄骨造の骨組みに膜材料を張り、すべての側面に壁や屋根を設けること。
- 膜材料は、建物の長手方向に3m以下の間隔で配置した鉄骨造の骨組みに定着させること。
- テント倉庫は1階建て、延べ面積1000㎡以下、軒の高さ5m以下であること。
- 屋根の形式は、切妻屋根、片流れ屋根、円弧屋根のいずれかであること。
上記の条件に当てはまらない倉庫も施工可能です。その場合、「膜構造の建造物」となり、「第666号」が適用されます。
膜材料の基準
テント倉庫には膜材料を使用する必要があり、クリアすべき基準は「第667号」で定められています。具体的には、国土交通大臣が認定している厚さ0.45mm以上の防炎認定生地、厚さ0.5mm以上の不燃認定生地などがあります。伸縮式のテント倉庫の場合、折りたたむ膜面にガラス繊維は使用できません。
ただ、テントに保管するものの種類、テントを建てる地域、倉庫の大きさにより、使用できる膜材料の基準は異なります。周辺施設で火災が発生した際に延焼する可能性がある場合、使用できる膜材料はさらに限定されることもあります。
膜材料の生地
膜材料には、防炎シートと不燃シートがあります。OSテックでは、セルジュ・フェラーリ社による特許技術、プレコントラン製法を用いたシート「OSカスタムFR1」をはじめ、カラーバリエーションが豊富なシートもご用意しています。先に書いたとおり、条件によって使用できる膜材料は異なるため、注意が必要です。
骨組鋼材の基準
骨組みに使用する鋼材は、日本工業規格(JIS)に適合するものでなければなりません。ただ、JIS規格に適合する鋼材と同等以上の品質が認められた場合、その他の鋼材でも使用できます。
骨組みの鉛直部材の張り間方向の間隔は、基本的には8m以下です。ただ、構造計算によって安全性が確認された場合、間隔を最大30mにできます。可動式膜面部分についても、構造耐力上の安全性が確認された場合、間隔を最大20mにできます。
テント倉庫の基礎工事
テント倉庫の基礎工事には、直接基礎と杭基礎があります。通常は杭を使用しない直接基礎でも問題はありませんが、地盤の状態によっては、地盤改良工事や杭を使用する杭基礎が必要になる場合もあります。
直接基礎
安定した地盤に対して直接基礎を作ります。テント倉庫に限らず、低層の建物を建てる際によく用いられる方法です。直接基礎は、独立基礎、布基礎、ベタ基礎に分類されます。ベタ基礎では、底に鉄筋コンクリートを敷いて建物を支えます。安定した土地にテント倉庫のような低層の建築物を建てる場合、ベタ基礎でも問題なく支えられます。
杭基礎
地盤が比較的弱い土地に建物を建てる場合、杭を地面に打ち込む杭基礎が用いられます。杭基礎は、既成杭工法と場所打ち杭工法に分類されます。既成杭工法は工場で製造された杭を使用する方法で、打ち込み杭工法、埋め込み杭工法、回転杭工法などがあります。
構造計算書と消防設備
床面積 | 構造計算書の添付 | 消防設備 |
---|---|---|
200㎡~499㎡ | 必要 | 消火器 |
500㎡~699㎡ | 消火器、自動火災報知器 | |
700㎡~ | 消火器、自動火災報知器、屋内消火栓 |
※用途や保管物、所轄の消防との協議により、その他の消防設備が必要になる場合があります。
※無料でお見積りをさせていただきます。ご使用目的やご希望の寸法について、下記のお問い合わせフォームよりお知らせください。
テント倉庫に関するQ&A
Q.耐用年数は何年ですか?
A.テント倉庫に張られた膜材料の耐用年数は、15~20年程度です。
膜材料は、常に外部環境にさらされています。紫外線や雨風の影響を受けて徐々に劣化していくため、15~20年程度での張り替えが必要です。ただ、使用状況によって劣化の進行速度は異なります。そこまで年月が経っていなくても、生地に亀裂が入っていたり雨漏りしていたりする場合は、寿命のサインです。そのまま放置していると、保管物に影響が出る可能性があります。
Q.納期までどのくらいですか?
A.目安は3ヶ月程度です。
テント倉庫の大きさによって納期は異なりますが、およそ3ヶ月程度となります。これは、建築確認申請から基礎工事、鉄骨の組立て、シート張り工事までを含めた期間です。床面積100㎡未満の小型テント倉庫の場合は2ヶ月程度、シートの張り替えのみの場合は数週間から1ヶ月程度となります。
Q.テント倉庫の防犯性は大丈夫ですか?
A.シート生地のため、カッターやハサミなどで切れてしまいます。防犯対策として、内側に防犯用のパネルなどを貼る場合もあります。
Q.テント倉庫は地震に耐えられますか?
A.一般的な建築物とくらべて軽量な構造であること、膜構造が地震の揺れに柔軟に対応できることから、耐震性は比較的高いです。
Q.テント倉庫は台風に強いですか?
A.テント倉庫そのものの耐久性は高く、台風でも簡単に壊れることはありません。万が一、飛来物によってシート膜が破損しても部分改修で対応できることが多く、修復費用は少なくて済みます。
Q.テント倉庫の台風対策はどうしたらいいですか?
A.台風シーズンが本格化する前に、テント生地の確認をしましょう。生地のたわみ、劣化がある場合、生地の張り替えや鉄骨の補修などを済ませておくと安心です。
Q.テント倉庫の結露対策は必要ですか?
A.テント倉庫の中と外の温度差が大きいと結露しやすく、テント倉庫のシートにカビが生えたり、金属部分が錆びたりします。ベンチレーターを設置するなどの対策が効果的です。
Q.豪雪地域でもテント倉庫を建設できますか?
A.積雪対策を施したテント倉庫があります。雪の重みで倒壊しない工夫がされているため、安心して使用できます。積雪テント倉庫には、雪を屋根から滑り落ちやすくして、雪の重みで幕がたわまないための工夫が施されています。
OSテックでは、積雪対策を施したテント倉庫を北海道帯広空港内に格納庫として設置いたしました。
Q.テント倉庫は農業用としても使用できますか?
A.農業の現場でも活用されています。農機具資材置き場、畜舎、堆肥施設など、さまざまなシーンで使用できます。
Q.テント倉庫にも火災保険は必要ですか?
A.万が一に備えて、火災保険への加入をおすすめします。
テント倉庫にも、火災、水災、震災などさまざまなリスクがあり、保険に加入しておいたほうが安心です。テント倉庫の火災保険は、施工業者が提案してくれることが多いです。すでに加入している火災保険がある場合は補償内容の重複や漏れがないか、細かくチェックしましょう。
Q.テント倉庫にも消防設備は必要ですか?
A.必要な消防設備の種類は、床面積によって異なります。500㎡未満は消火器、500㎡以上は消火器と火災報知器、700㎡以上は消火器、火災報知器、屋内消火栓が必要です。消防との協議により、その他設備が必要になる場合があります。
Q.テント倉庫に固定資産税などはかかりますか?
A.建築確認申請を行って建築するため、固定資産税の課税対象となります。
Q.メンテナンスは必要ですか?
A.使い始めて10年が経過したら、メンテナンスを検討しましょう。テント倉庫の劣化をチェックする際のポイントは、骨組み、テント、引き戸の3つです。それぞれの状態をよく確認し、問題がある場合は早急に対処しましょう。
まとめ
テント倉庫の魅力は、「短い納期」「ローコスト」「耐震」です。骨組みとシートというシンプルな構造で、短期間での施工が可能です。また、一般的な建造物とくらべて材料費が安く、ローコスト。さらに、地震の揺れには軽い建物が有利なため、軽量なテント倉庫は比較的耐震性が高いです。
OSテックでは、お客様のご要望に沿ったテント倉庫をご提案いたします。当社専属の一級建築士が設計するため、安心してご使用いただけます。倉庫以外にも、幅広いニーズにお応えいたします。建築確認申請など煩雑な手続きは、一括してお任せください。なお、一般的なテント倉庫の広さや形は「国土交通省告示第667号」で定められていますが、膜構造物として確認申請を取得しておくことで、敷地に合わせた変形構造での施工も可能になります。
特注シートや強固な重量角パイプ構造の柱により、たわみが少なく、高い耐久性を保ち、自由設計を可能にした新しいテント倉庫をご提案しています。 当社が採用している重量角パイプ構造は、強度が高く、スペースを最大限に有効活用でき、コスト面でも従来の構造と比較して優位性が高いものになります。他社のテント倉庫では20mのテント倉庫の幅に対して有効スペースが18.5mのところ、OSテックの重量角パイプ構造では19.6mの有効スペースを確保することが可能です。
お客様に安心してご使用いただけるテント倉庫をご提供いたします。「高品質を低価格で」を実現できる「強い人材力」が、当社の自慢です。テント倉庫のご購入をご検討されている方は、ぜひ1度ご相談ください。